「ぶんだら節」熱く 68連が練り歩き
和歌山市の夏の風物詩として毎年多くの人でにぎわう紀州おどり「ぶんだら節」が3日、和歌山城周辺で行われた。68連約5000人が参加し、公園前交差点から市役所周辺を踊りながら練り歩いた。
「ぶんだら節」は、1969年に市制施行80周年を記念し、郷土芸能の育成や市民相互の連帯などを願って作られ、ことしで56回目の開催。同じ音楽、時間、踊りを共有する祭りは時代を超えて引き継がれている。
開会式で大会会長を務める尾花正啓市長は「皆さんの力でふるさと和歌山の紀州踊りぶんだら節を盛り上げ、楽しく踊っていただきたい」とあいさつ。午後5時20分、第1部となる「ニューバージョンぶんだら21」に乗せて踊りがスタート。バトン、チアダンスなど14チームがカラフルな衣装で華やかなパフォーマンスを見せ、第2部「正調ぶんだら節」では、伝統の節回しに合わせ、54連がゆったりと踊った。ことしは和歌山を訪れている台湾の新北市板橋区長の陳寄正さんをはじめとする38人と、在住外国人が「グローバルダンスチーム」を組んで初参加し、祭りを盛り上げた。
参加者は汗をいっぱいかきながら踊り、「めちゃめちゃ楽しい!」「風があるからので思ったより暑くない」と最高の笑顔を見せた。
西の丸広場では飲食や夜店など27の屋台が並び、輪踊りも行われ多くの人でにぎわった。