県内最低賃金51円引き上げ答申 過去最高幅
和歌山地方最低賃金審議会(廣谷行敏会長)は5日、県内の最低賃金(時給)を51円引き上げ980円とするよう、松浦直行和歌山労働局長に答申した。引き上げ幅、引き上げ後の額ともに過去最高を更新する。
県内の最低賃金は2019年度まで7年連続で10円以上引き上げられ、20年度は新型コロナウイルスによる経済への深刻な影響を考慮し、1円増にとどまったが、21年度は28円、22年度は30円、23年度は40円の大幅増としていた。
本年度は、中央最低賃金審議会が7月25日に50円の引き上げを答申したのを参考に、さらに1円高くし、対前年度の引き上げ率は5・49%となる。新たな最低賃金は、異議申し立てなどがなければ10月から適用される。