古希祝い155人再会 桐蔭高25期生同窓会

155人が古希を記念し集まった
155人が古希を記念し集まった

1973年に県立桐蔭高校を卒業した25期生の古希を記念した同窓会が11日、和歌山市湊通丁北のホテルアバローム紀の国で開かれた。155人が学生時代に戻り、思い出話に花を咲かせた。

25期生は1999年に還暦を祝した同窓会を初開催し、今回が4回目。

会の冒頭、昨年末から準備を進めてきた世話人の玉置和子さんは「皆さんから届いた出欠のはがきを整理していると、10代の3年間を和歌山で同じ時を過ごしたとは思えないぐらい住んでいる所、仕事などいろいろ広がっているのを知り、『あぁ卒業して50年以上たったんだな』としみじみ感じました」とあいさつ。高校時代の映像が音楽とともにスクリーンに流れると、青春時代にタイムスリップしたかのように全員で「若きわれらひたに学ぶ♪」と校歌を合唱した。

ステージでは同窓生で前東京藝術大学学長の澤和樹さんがバイオリン演奏を披露。

また、この日のために結成された20人の「古希合唱団」が、2月から集まり練習を重ねてきた歌を披露。在学中に流行していた「あの素晴らしい愛をもう一度」、「遠い世界に」の合唱に参加者は、懐かしそうに一緒に口ずさんだ。

山口由紀子さんは「みんなで力を合わせて一つのことをするのは、高校生に戻ったみたいで幸せだった」と笑顔。豊田泰史さんは閉会のあいさつで「次は5年後にみんな元気な姿で会いましょう!」と呼びかけると、会場は大きな拍手に包まれた。

また、この日は同窓生で梅花女子大学三木雅博教授による記念講演「藤原公任の和歌の浦訪問~紫式部、清少納言が憧れた一流文化人はなぜここに来たのか」も開催。三木教授は文学や歴史の世界で和歌の浦がいかに由緒ある美しい場所として愛されてきたかについて、文献をもとに説明。「ことしは聖武天皇の玉津島行幸から1300年。地元を離れた人も残っている人も昔に思いをはせ、ぜひ一度現地を訪ねてほしい」と呼びかけた。