「月1発表会」 アート・キューブで再開
ホールの空調設備故障により休止していた和歌山市和歌浦南の和歌の浦アート・キューブの設立20周年企画「月1発表会」の音楽フェスが8日に再開した。1年ぶりとなるステージには、さまざまなジャンルの音楽グループ4組が登場。会場は待ちわびた観客で満席となり、大きな拍手と声援で盛り上がった。
同施設では20周年の特別企画として、ダンスや音楽を練習する人に舞台発表の場を提供しようと、市内の高校生以下の学生と利用者を対象に、昨年4月から1年間の予定で毎月1回無料で出演できる発表会を開いてきた。8月からホールが使用中止となり、イベントは中断していた。
この日の出演者は「Sunny Place BAND(バンド演奏)、小谷ギター教室(ギター・ウクレレ演奏)、Hal(歌)、Orange Soul Connection(ゴスペルクワイア)。
最初に登場し、パワフルな演奏を披露したSunny Place BANDは、和歌山市と大阪のロック好きの6人が集まった結成3年のバンド。メンバーは32歳から70歳。「20センチュリー・ボーイ」など20周年を盛り上げる曲で会場はノリノリに。
小谷ギター教室は習い始めて半年から3年という、小学生から大学生5人が緊張の面持ちで初舞台を踏んだ。西川真央さん(信愛中1年)と、由真さん(松江小5年)姉妹は「いつも何度でも」のウクレレ二重奏と「さよならの今日に」を堂々と弾き語りした。
同市でオリジナルの制作やライブを中心に音楽活動を行うHalさんは癒やしの歌声を披露。
20~70代の27人で活動するゴスペルクワイアチームOrange Soul Connectionの三澤明子さん(51)は、「昨年の8月、本番10日前に発表会中止の連絡があり、残念で膝から崩れ落ちた」という。再開を待ちわび練習を続け、ようやくステージに立てることを喜び「感情の動くまま歌うことで歌がリアルになる」をテーマに6曲を熱唱。熱くパワフルな声が会場に響き渡った。
次回は10月6日に月1発表会のダンスフェスが開かれる。午後1時半から。