県連の得票も石破氏1位 地方の声反映に期待

総裁選の開票作業を行う自民党県連職員ら
総裁選の開票作業を行う自民党県連職員ら

自民党の新総裁に選出された石破茂元幹事長は、和歌山県連の党員投票でも高市早苗経済安保相と競り合い、1位の3151票を獲得した。

県連の開票作業は27日午前に和歌山市の県連ビルで行われ、選挙人数1万1827人、投票総数8376人、投票率70・82%だった。

石破氏に次ぐ2位の高市氏は2462票。3強の一角と目された小泉進次郎元環境相は3位ながらも1115票にとどまり、石破、高市両氏に引き離された。4位以下の得票は、林芳正官房長官756票、小林鷹之元経済安保相574票、上川陽子外相102票、河野太郎デジタル相81票、加藤勝信元官房長官56票、茂木敏充幹事長45票の順だった。

県連の中村裕一幹事長は、石破氏が県内で最も支持を集めたことについて、「和歌山のような地方が繁栄、発展していくためには政治力が必要。総理総裁は地方のことがよく分かる人がなってくれる方がいいと、多くの党員が思ったんじゃないか」とし、「(石破氏に)大いに期待しているし、党の支部として支え、県の発展のためにも一緒に頑張っていきたい」と述べた。

総裁選の結果を受けて岸本周平知事は「石破新総裁には、これまでの財政経済運営についてしっかりと検証し、人口減少というトレンドを直視し、それらを踏まえたわが国の社会経済の在り方、ビジョンを示すとともに、地方に寄り添い、直面する諸課題の解決に向け先頭に立って大いに奮闘されることを期待する」とコメントした。