智弁が投手戦制しV 近畿高校野球県2次予選

2年ぶり18回目の優勝を果たした智弁
2年ぶり18回目の優勝を果たした智弁

秋季近畿地区高校野球大会県2次予選は5日に準決勝、6日に決勝と3位決定戦が和歌山市毛見の紀三井寺公園野球場であった。決勝では智弁が和歌山東を1―0で下して2年ぶり18回目の優勝を果たした。3位決定戦では市和歌山が日高を7―5で破った。智弁、和歌山東、市和歌山の上位3校は19日から兵庫県のほっともっとフィールド神戸で開かれる近畿大会に出場する。近畿大会の出場は智弁が2年ぶり27回目、和歌山東が3年ぶり5回目、市和歌山が3年ぶり14回目。

 【6日】

 ◇決勝

智弁
和歌山東

〔智〕渡邉、宮口―山田凜〔和〕西岡、中西―田﨑▽二塁打=福元(智)

◇3位決定戦

日高
市和歌山 ×

〔日〕山﨑瞬、力津―木村〔市〕今村、中谷、土井―川邉▽三塁打=石山(市)▽二塁打=木村(日)

【5日】

◇準決勝

日高
智弁 ×

〔日〕山﨑瞬、岡本、竹山―木村〔智〕渡邉、宮口―山田凜▽三塁打=藤田(智)▽二塁打=福元、中村(智)

市和歌山
和歌山東 ×

〔市〕土井―川邉〔和〕西岡、中西、三岡、清水―田﨑▽二塁打=井上(市)坂井2(和)

決勝は締まった投手戦となる中で4回、智弁は先頭の福元が左翼線に二塁打を放ち、続く山下の投犠で一塁への悪送球の間に先制する。

投げてはエースの渡邉が走者を背負いながらも要所を締め8回無失点。8回には2死一、二塁の場面で交代した右翼手の奥が右前打を本塁に好返球し失点を防いだ。最終回に登板した宮口は最速152㌔を計測するなど3人で締めた。

和歌山東はエースの西岡と中西の継投で智弁打線から1失点、打線は智弁を上回る11安打を放ったが得点に結び付かなかった。

智弁の渡邉颯人投手は「自分のピッチングで流れを呼び込もうと投げた」と話した。

和歌山東の西岡悠斗投手は「近畿大会ではチームを勝たせる投球をしたい」と意気込んでいた。

近畿大会への出場権残り1枠を懸けた3位決定戦はシーソーゲームとなった。

市和歌山は5回までに5得点。石山が2本の適時打と犠飛を放ち4打点を挙げた。同点で迎えた7回には2死二、三塁の好機で井上の三塁線を破る2点適時打で勝ち越した。

8回途中からはエースの土井が登板し、走者を背負いながらも無失点で試合を締めた。

決勝打を放った井上漸晟選手は「集中力を高めて打席に入ることができた」と話した。石山大翔選手は「近畿で勝ち上がって春のセンバツに出たい」と意気込んだ。