遊び心満載の2人展 水墨画や絵手紙並ぶ

作品を前に佐々本さん㊧と植野さん
作品を前に佐々本さん㊧と植野さん

和歌山市の水墨画家、佐々本友子さん(73)と紀の川市の絵手紙愛好家、植野幸子さん(75)の「二人展」が31日まで、和歌山市禰宜のケーキサロンマニエールで開かれている。

水墨画歴43年の佐々本さん(画号、友朋)が季節の風景や花などを描いたタペストリーやのれん、植野さんの身近な草花や野菜の絵に遊び心あふれる一言を添えた絵手紙などが並ぶ。

2人は同じ社宅で出会い、50年以上付き合いのある仲良し。ものづくりを通じ刺激し合っている。

子どもの頃から水森亜土さんのイラストが好きで、絵を描いていたという佐々本さんは、独学で水墨画を始めた。季節の風物詩や花などをスケッチや下描きをせず、イメージで一気に仕上げる。イギリスで個展を開いたこともあり、海外15カ国で箏の演奏をバックに、4㍍のシーツに描き上げるパフォーマンスも披露している。

今回はこいのぼりやショウブ、ヒガンバナなど季節の花の作品、絵を描く手順で作ったという富士山と桜、秋の七草などの刺しゅう作品が並ぶ。「四季を感じてほっこりしてほしい」とにっこり。

植野さんは7年ほど前から始めた絵手紙と、四季の花を収めた写真、松ぼっくりにカラフルな綿の玉を挟んだり、乾燥した雑草に鮮やかな色を付けたりした自然のものを使ったアート作品も展示。「子どもの頃から山で遊ぶのが好きで今もよく行き、面白そうなものを見つけると、何かできないかといろいろ考えて作った。遊び心を見てほしい」と話している。

午前10時から午後7時(最終日は3時)まで。問い合わせは同店(℡073・477・3155)。