ぶつかり合う個性 イラスト&貼り絵2人展
和歌山市のイラストレーター東山昌代さん(67)と、貼り絵アーティスト西英喜さん(68)による2人展が18日、同市元寺町のBase9で始まった。28日まで。
ぶらくり丁大通りにある同店は、「大人のための秘密基地」をテーマに、お酒を飲める喫茶店として4年前にオープン。月に1回、音楽ライブやギャラリー系のイベントを開いている。
東山さんは子ども向け知育教育関係の挿絵を担当。間違い探しや隠し絵パズルなどの遊び心あふれる作品を制作し、動物などをほのぼのとしたタッチで描く。
西さんは昨年、趣味として新聞の折り込み広告や折り紙を使った貼り絵を始め、色使いのセンスや面白い作風が評判になっている。
今回の2人展は、プロとして活躍する東山さんに憧れを持つ西さんが「ぜひ一緒に作品展をしたい」とラブコールし実現した。
東山さんは、絵の中に何匹動物が隠れているか探す隠し絵、だまし絵を中心とした作品約20点、西さんはサル、ヤギ、バク、ウーパールーパーなどの動物や埴輪(はにわ)、人物など独自の視点で切り取ったユニークな表情の14作品を展示。ジャンルを超えた2人の個性がぶつかり合う。
西さんは「プロのイラストレーターと一緒に作品が並ぶことを意識し、ポップでカラフルなものだけでなく、渋めの色を使い、芸術っぽさを出した。トーンを抑えたシックな作品を楽しんでほしい」とPR。
東山さんは「近くでじっくり見て絵の中に隠れている謎を解いてほしい」と呼びかけている。
入場無料。正午~午後8時。水曜定休。
問い合わせは西さん(℡090・4564・3638)。