挑戦し全力出し切る りら高生が授業発表会

華やかにタップダンスを披露する生徒
華やかにタップダンスを披露する生徒

舞台表現や美術などの芸術を学ぶ和歌山県紀美野町真国宮の、りら創造芸術高校(山上範子校長)の前期総合授業発表会りらシアターが19日、和歌山市の和歌山城ホール大ホールで開かれ、生徒らは授業で学んだ演劇やダンスなどを披露し、来場者を魅了した。

全948席はほぼ満席となり、本年度のテーマ「挑戦から、次の自分へ」を掲げ、「扉」をモチーフにした発表を行った。

第1部では音楽表現のバンド演奏「初花凜々」や殺陣基礎の「Emotions」など、第2部は創作演劇「空海異聞」を披露した。

殺陣では、はかま姿で振りかぶった刀を振り下ろし、また、数人で殴る蹴るの素早い身のこなしなどで、迫力ある息の合った演技を見せた。

他にも、身体表現基礎の演劇「つなの上のミレット」を発表し、日頃の学びの成果を発揮した。ロビーには生徒が制作した美術や写真作品の展示もあった。

紀美野町から来場した片桐祐保さん(29)は、同校の発表をホールで見るのは初めてだといい「迫ってくるようなパワーをすごい感じた。裏方も自分たちでつくり上げると聞いて、高校生でここまでのものをつくれることに感動した。見応えがあった」と話した。

殺陣に出演した2年の前平翔真さん(16)は「これまで経験した舞台と比べ、とても広くて押しつぶされそうな気持ちになった。自分の挑戦としてアクロバットを初めて取り入れた。大きな動きができ全力を出せて楽しめた」と笑顔だった。