eスポ全国制覇目指す 和工1年の芦刈さん
和歌山工業高校eスポーツ部に所属する1年生の芦刈悠雅さん(16)は関西ブロック代表として、eスポーツの日本一を決める「全国都道府県対抗eスポーツ選手権2024SAGAぷよぷよ部門」に出場する。芦刈さんは「応援してくれる家族のためにも、全国制覇を目指す」と意気込んでいる。
芦刈さんは約50人が12ブロックに分かれて争う関西ブロック代表決定戦予選で順調に勝ち進み、各ブロックを勝ち抜いた猛者が出そろう関西ブロック代表決定戦(2位まで全国大会出場可能)に駒を進めた。
関西ブロック代表決定戦では惜しくも決勝で3―5と敗れたが、「決勝での負けがあったからこそ、さらに練習を重ねて強くなれた」と振り返る。
大会は12月14、15の両日、佐賀県佐賀市のSAGAアリーナで開かれ、各ブロック代表の20人で日本一の座を争う。競技は、120秒間、「ぷよ」を消すことで獲得できるスコアの高さなどを競り合う。5本先取。
芦刈さんは小学3年生の時、友達と一人称視点の対戦型シューティングゲームをする中で、「こんなに盛り上がれて楽しいってすごいな」と心からわくわくし、次第にゲームにのめり込んでいった。
その後はロールプレイングゲームやパズルゲームなど、多種多様なゲームに熱中。高校1年生の4月ごろ、ゲームを極めたいと思い立ち、本格的にプロゲーマーを目指し始めた。不安や悩みを抱えた時期にも、ゲームの配信者に大きな力や勇気をもらったといい「僕も将来はいろんな人に認知されるプロゲーマーになって、多くの人に希望を与えたい」と、人を勇気づける配信もしていきたいと話している。
大会に向けて放課後、毎日4時間ほど練習を重ねている。母親からの「勝っても負けても後悔のないよう、全力で楽しんできて」との言葉を胸に笑顔で全国に挑む。