民間で活用を 紀の川市が桃源郷運動公園貸し出し
和歌山県の紀の川市は来年3月31日まで、桃山町の桃源郷運動公園で民間事業者がイベントなどを行った際の集客や収益の実態把握などを目的に、同公園の芝生広場やサブグラウンドなどを原則無料で試験的に貸し出す「トライアル・サウンディング」に取り組んでいる。
市は2029年ごろをめどに「更なる『スポーツ振興』と新たな『にぎわい・交流』の創出」を目指した同公園の再整備を計画しており、ことし3月に「桃源郷運動公園再整備基本構想」を策定。にぎわいと交流の創出に向け、民間事業者などによる同公園の活用を図っている。
トライアル・サウンディングではイベント時の同公園の立地条件や採算性などを調査する。市内外の民間事業者、市民団体、個人などが対象。構想のコンセプトに合うと市が判断すれば、営利、非営利の目的にかかわらず使用できる。使用日数は要相談。対象範囲は図の通り。
使用者は金銭的な負担を少なく、同公園での集客や採算の確認、新たなイベント開催の挑戦ができる。
使用には事前の申請が必要。市企画経営課、生涯スポーツ課と合同で事前面談の後、現地調査(任意)を行い、事業実施4週間前までに申請書類を企画経営課に提出すること。両課の審査を通過すれば生涯スポーツ課に申請。実施後2週間以内に集客や収益などのヒアリング調査に回答する必要がある。
企画経営課の辻政良副主任(39)は「行政が把握できていない民間事業者の視点による活用方法やポテンシャルを教えていただきたい」と呼びかけている。
問い合わせは同課(℡0736・77・2511)。