天守閣の汚れ落とす 南北がボランティア清掃

床や展示ショーケースを掃除する社員
床や展示ショーケースを掃除する社員

ビルの清掃業務や設備保全などメンテナンス業務を行う和歌山市関戸の㈱南北(樫畑友洋代表取締役社長)は11日、和歌山城天守閣でボランティア清掃を行った。

清掃活動は2022年から続き3回目。天守閣の運営管理業務は、指定管理者の公益財団法人市文化スポーツ振興財団が担っているが、同社がボランティアで清掃を引き受けることで、清掃に伴う余剰金を老朽化している床材の修繕費に充ててもらいたいと実施。昨年は階段の床の張り替えを行っている。

この日は約20人の社員が参加。延べ床面積2640平方㍍を清掃した。樫畑社長(59)は「和歌山城は県民、市民の誇り。自分たちができることでお役に立ち、老朽化する床などを少しずつ修繕してほしい」と話した。

社員らは業務用の清掃道具を持参。電動の床洗浄機で汚れを落としてワックスをかけて磨き、壁、窓ガラス、展示ケースを拭き、高所のすす払いなどを行った。

同社の道場健太さん(38)は「ほこりがたまるのはたくさんの人が訪れた証拠。来る人が気持ちよく見学できるようしっかり掃除したい」と汗を流していた。