初の兄弟寄席 のりのり亭おむすび&おにぎり
昨年、子ども落語家日本一を決める全国大会で優秀賞に選ばれた和歌山市の「のりのり亭おむすび」こと松本滉正さん(10)と、弟の「のりのり亭おにぎり」こと松本あさひさん(8)は、初の兄弟寄席を22日午後2時から同市黒田の宮北連絡所で開く。
祖父の影響で、5年前に落語を始め、ライバルとして切磋琢磨(せっさたくま)している2人。笑いの文化の研究、発表などを行うボランティア団体「わかやま楽落会」に所属し、月に1回、ワークショップで学び、発表会やイベント、大会に出場し腕を磨いている。
宮北小学校に通う2人は、いつも見守ってくれている地元の人に感謝の気持ちを込め、笑わせたいと兄弟寄席を企画した。
兄・おむすびさんは、今一番好きな演目だという「いらち俥」で、人力車の車夫とお客さんとのやりとりを表情豊かに披露。弟のおにぎりさんは、忘れっぽく、字の読めない定吉が手紙を届ける「平林」を面白おかしく演じる。
また、一つの演目を2人で演じる二人落語も披露する。一緒に動きを合わせ、踊り、声をかぶせるなどその迫力は、漫才のような落語だという。
2人は昨年から漫才の練習も始め、「のりのり亭兄弟」のコンビ名で「M―1グランプリ2024」の予選に出場した。
毎日1~2時間の練習に取り組む2人。将来は新種のフルーツを開発する農家が夢だというおむすびさんは「面白かったよと言ってもらい、1回だけでなく続けていける会にしたい」、建築士を目指すおにぎりさんは「いっぱい頑張るからいっぱい笑ってね」と呼びかけている。
ゲストとして昨年に全国落語大会でナンバーワンになった同市の「ぴょんぴょん亭うさぎ」こと小阪はやのさん(桐蔭高校3年)も出演する。
入場無料。予約不要。
問い合わせは松本さん(℡090・8536・0006)。