職人の技すごい! ものづくり文化祭にぎわう

和歌山県内の伝統工芸や製造業が集い、その技を体験できるイベント「和歌山ものづくり文化祭2025・春」が8日、和歌山市の和歌山城ホール1階展示室で始まり、多くの人でにぎわっている。9日まで。
県内のものづくり企業の若手経営者らでつくる和歌山オープンファクトリー推進委員会(菊井健一会長)が主催。3回目となることしは16の企業・団体が参加。来場者はそれぞれの道を究める職人と直接話し、技を見て体験した。
同市の工務店大彦は、左官職人による漆喰塗りのワークショップを開いた。1級左官技能士の原慶介さん(47)が壁への塗り方を指導。参加した親子3組はコテの使い方に苦戦しながら、左官の仕事を楽しんでいた。
同市の早瀬遥輝さん(9)は「テレビで左官職人の仕事を見てやってみたいと思った」と話し、福間佑志さん(12)は「思っていたより難しい。職人さんってすごい」と真剣な表情で取り組んでいた。
原さんは「壁といえばクロスかペンキだと思っている人が多いが、日本の伝統工芸漆喰の良さを知ってもらう機会になってほしい」と話していた。
同市の三木理研工業㈱はレジン(樹脂)を使ったアクセサリー作り、同市のオランジェはTシャツの縫製体験、海南市の㈱ノースアヘッドは皮のコインケース作り、同市のニッティド㈱はソックス作りなどさまざまなプログラムを実施している。菊井会長は「職人たちが考えたアイデアあふれる楽しいワークショップを体験してほしい」と呼びかけている。
午前10時~午後5時。入場無料。一部もの作り体験は有料。予約が必要なものもある。また、会場には特設ラジオブースを設置し、ものづくり事業者の対談などを行っている。
詳しい内容は「和歌山ものづくり文化祭2025春」のホームページで確認を。