読書の楽しさを 北高が子ども食堂に本贈る

こじか食堂の会の山形代表㊧と中尾安希さん(左から2人目)に本を寄贈した部員
こじか食堂の会の山形代表㊧と中尾安希さん(左から2人目)に本を寄贈した部員

子どもたちに本に親しんでほしいと、県立和歌山北高校の図書部とボランティアクラブJRC部は、校内で集めたリサイクル図書を同市紀三井寺のNPOこじか食堂の会に寄贈。15日に贈呈式が行われ、部員ら6人が子どもたちに本の読み聞かせをして読書の楽しさを伝えた。

同会は毎月1回、こども食堂を開き、1歳~小学6年生と親たち約30人が集まり、食事をして遊び、交流している。

部員らは子どもたちが食事をした後に本を読み、ほっとした気持ちになってほしいと、リサイクル図書の寄贈を企画。昨年12月から同校の生徒や職員に声をかけ、小さい頃に読んでいた絵本や物語を中心に50冊を集めた。

本には部員が心を込めて書いたメッセージカードやしおりを挟んでいる。

『時をかける少女』と『ピーターパンの大冒険』を贈った同校北校舎図書部副部長の浦野夏帆さんは「ボロボロになるまで何度も読んでくれるとうれしい」、JRC部の部長の溝口裕也さんは「本を読んで楽しい気持ちになってほしい」と話し、絵本と紙芝居を読んで子どもたちと交流した。

同会の山形由廣代表は「すてきな本をたくさん贈っていただき本当にありがたい。みんなで大切に読みたい」と感謝した。