JRと南海が初コラボ サイクルトレインで県内満喫

南海電鉄とJR西日本和歌山支社が初めてコラボし、自転車をそのまま列車内に持ち込めるサイクルトレインを楽しむイベントが12日に開かれ、62人のサイクリストが電車と自転車で県内の旅を楽しんだ。
「わかやま線サイクルトレインプラス」を和歌山―五条、和歌山―御坊間で運行しているJR西日本と、2022年から実証実験を行っている南海電鉄が、和歌山の魅力を発信し、地域経済の活性化を目指そうと実施。
今回のイベントでは南海電鉄が難波~和歌山市駅間で6両編成のサイクルトレインを特別運行。参加者は自転車でJR和歌山駅に向かい、サイクルトレインで御坊へ行き、由良・湯浅を巡るコースや、紀の川沿いの自転車道、海岸沿いを走り、釣りをするなど、それぞれの楽しみ方でサイクリングを満喫した。
和歌山城、紀三井寺など桜の名所を巡るという阪南市の阪上政之さん(53)は「普段は車で和歌山によく来るが、自転車でしか走れない所を楽しみたい」、高石市の西芝陸さん(30)は「紀州東照宮で安全祈願をしてから、有田みかん海道を走ってきます」と、元気に出発した。
南海電鉄総務広報部の小田明紀さんは「電車と自転車での旅は和歌山の活性化につながる。将来的に本格運用することを目指して実証実験を続け、お客さまの声などを聞き、両社で方向性について検討していく」と話した。