防犯活動を支援 きのくに信金に寄付型自販機

飲料の売り上げの一部を犯罪予防活動などの支援に役立てる「安全安心わかやま支援自動販売機」が19日、和歌山市本町のきのくに信用金庫本店の職員食堂に県内で初めて設置された。
県防犯協議会連合会(県防連)が昨年12月から個人や法人に設置の協力を呼びかけている寄付型の自動販売機で、この日は第1号を祝した除幕式が行われ、県警職員やアサヒ飲料㈱など関係者が出席した。
自動販売機には、「みんなの意思で防ごう特殊詐欺」の文言とともに、県警シンボルマスコットのきしゅう君が描かれている。横には県警の特殊詐欺被害防止専用フリーダイヤル「ちょっと確認電話0120・508・878(これはわなや)」を示して啓発。
式で県防連の会長を務める、きのくに信用金庫の田谷節朗理事長は「和歌山の安心安全なまちづくりをより強固にしていくために、資金的な支援が必要。県内に広く設置できるよう取り組んでいきたい」とあいさつした。
県防連では今後、まちの防犯アイコンとして100台の設置を目指しているという。同自動販売機は、飲料の売り上げ1本あたり、定額が寄付(寄付金額は任意)となる。設置や置き換えは無料。商品の補充をはじめ、ペットボトルや空き缶の回収、売上金の管理、寄付金の振り込みなどは、自動販売機会社が行うため、設置者の手間や費用は一切不要。県防連は公益財団法人の認定を受けているため、寄付金には税制上の優遇措置がある。
同自動販売機についての申し込み、問い合わせはNPO法人寄付型自動販売機普及協会(フリーダイヤル0120・937・650)。