生徒の輝き感じて 和歌山市中学校美術展

和歌山市内の国公立中学校と私立中学校の20校の生徒が制作した作品を展示する「和歌山市中学校美術展」が同市小松原通の県民文化会館大、中展示室で開かれている。3日まで。
同市中学校美術展実行委員会が主催し、ことしで31回目。1年間の美術科の授業で学校ごとにテーマを決めて生徒が取り組んだデッサン、デザイン、写真、水墨画、紙工作などの作品と、美術部員の制作物など約2000点が並ぶ。
「今を生きる私へ」というテーマで自分の今の考えや悩み、将来などを自画像としてA4サイズに表現した作品や、好みの漫画の1こまを参考にして自分流のアレンジを加えた漫画、文字の意味や込められた思いを絵で表現した「文字絵」などさまざまな力作を見ることができる。
家族4人で訪れた近畿大学付属和歌山中学校3年生の藏野晴さん(14)は、「絵は、知識がなくても感覚で自由に描けて没頭できるので好きです。他の人たちの色使いなど参考になります」と笑顔。
有功中学校の美術科担当で実行委員の乾ことみ教諭(25)は「苦手意識があってもなくても生徒全員が取り組めるように努め、生徒たちも一生懸命に頑張りました。作品に生徒たちの輝きを感じながら、楽しんで見てもらえたら」と話した。
午前9時半から午後4時半まで。