お菓子の家でギネス挑戦 海南市で10月19日

当日使用するお菓子を手に、やっチャレンジ紀の国プロジェクトの皆さん
当日使用するお菓子を手に、やっチャレンジ紀の国プロジェクトの皆さん

「お菓子発祥のまち」で、お菓子を使って世界一を目指す「おかし」なチャレンジをしよう――。10月19日午後2時から、和歌山県海南市日方の海南保健福祉センターで大勢が同時にお菓子の家を完成させるというギネス世界記録に挑戦する催しが開かれる。イベント代表の柴友加里さん(55)は「挑戦を通じて自信を持つ人を増やしたい。前向きなエネルギーが地域に広がり、明るい未来への一歩となれば」と話し、参加を呼びかけている。

同市を「お菓子の家でギネス世界記録の町」にしようという試みで、子どもたちにさまざまな体験を提供する「やっチャレンジ紀の国プロジェクト」が主催。代表の柴さんが運営する子ども対象の料理教室「むすびきっちん」が来年10周年を迎えることから、記念イベントをしたいと企画した。

柴さんは、料理教室で子どもとふれあう中、子どもたちの自己肯定感の低さを感じ「子どもたちに人生の楽しみ方と、何歳になっても新しいことに挑戦できるということを体感してほしい」と、失敗してもいい場所として、料理を通じて子どもたちのチャレンジする勇気を育んできた。

これまでたくさんの笑顔とチャレンジを見てきた経験と思いを、より多くの人へ届けたいと同プロジェクトを立ち上げ、活動している。今回、誰もが知っているギネスに参加することで自信を持ち、仲間と喜び合い、未来へ一歩踏み出せる機会になればと挑戦を決めた。当日は事前募集した参加者が、クッキーで作られた菓子の家にアイシングを使って、一斉に4個のトッピングを飾る。

ギネス本部から審査員1人が立ち会う。ギネス世界記録には250人以上の参加が必要で、1割以内の失敗までが成功の条件となる。

柴さんは「挑戦しようという思いだけで未来が変わる。当日はトッピングにミカンのドライフルーツを使うことも検討中。海南市の魅力を最大限に生かしたい」と話している。

参加は、クラウドファンディング(CF)サイトのキャンプファイヤーか一般応募から。小学3年生以上が対象で、CF(8月30日まで)は、支援で参加券や特典がリターンでもらえる。

一般参加券は9月1日から販売予定。参加費3000円。応募は9月30日まで。詳細はホームページインスタグラムで。問い合わせは柴さん(℡090・5255・4017)。