和歌山城前に高級ホテル 丸和が市と立地協定

和歌山城を臨む和歌山市六番丁に、ラグジュアリーホテルの建設が決まった。事業を手がける㈱丸和(同市坂田、丸山昌三代表取締役)は20日、市役所で市との立地協定調印式を行った。
同社はリネンサプライや寝具等の各種リース、ホテル、レストラン運営などを手がける。市内には富裕層向けや家族などが一括で泊まれるホテルが少なく、隣接する大阪府内の宿泊施設が選ばれてしまうなどの課題があり、状況の改善、市の活性化につなげようと新たなホテル事業を計画した。
新設するラグジュアリーホテルは、旧みずほ銀行和歌山支店ビルを増改築し、10室程度で3年後のオープンを目指しており、3年間で5人の新規雇用を予定。フレンチのレストランを併設し、富裕層や観光客にとどまらず、市民も利用できる施設とする。
調印式には同社の役員らが出席し、丸山代表取締役と尾花正啓市長が立地協定書に署名。尾花市長は「待ちに待っていた。(和歌山城前の)一番大事な場所に高級ホテルを開設していただけるのはありがたい。観光客や外国人旅行者も増える中、市の活性化にも非常に有意義だ」と計画を喜んだ。
丸山代表取締役は「大好きな和歌山市に、もっと海外からも多くの人が来て、泊まってもらい、にぎわってくれたらいいと思っている。市民のためになる施設をつくりたい」と話した。