青少年交流など発展を ベトナム総領事が訪問

ベトナムのゴー・チン・ハー在大阪総領事が19日、和歌山県庁の宮﨑泉知事を表敬訪問し、青少年交流や人材の送り出し、受け入れの促進をはじめベトナムと和歌山の関係発展に向け、意見交換した。
県はベトナムと多様な分野で交流を推進しており、2015年に同国農業農村開発省(現・農業環境省)、18年に商工省と経済交流促進を目的とする覚書を締結。23年には岸本周平前知事が同国を訪問し、文化・スポーツ・観光省と交流促進の覚書、労働・傷病兵・社会問題省(現・内務省)海外労働管理局と県への人材の送り出し・受け入れに関する新たな覚書を結んだ。
県庁知事室を訪れたハー総領事は、ベトナムの学生と県内高校生の交流をはじめとする青少年交流や教育分野での協力、日本の労働力不足に資するベトナムからの人材派遣などに意欲を示し、「具体的、実効的な交流を進められるよう、和歌山の皆さんと緊密に連携していきたい」と述べた。
宮﨑知事は交流の促進に賛同し、べトナムの人材については「共に働く仲間として受け入れるための環境整備を進めている」と応じ、「今後も友好を継続し、お互いにメリットのある関係を構築していきたい」と話した。
ハー総領事は、同国から紀の川市に寄贈され、平池公園に咲いているベトナム蓮の工芸品を宮﨑知事に贈り、県からは蒔絵を施したワイングラスを贈った。
ハー総領事はこの日、岩田弘彦県議会議長や県議会観光振興議員連盟の県議らとも意見交換した。