北ぶらで初の実証実験 インフラゼロハウス

バイオトイレや太陽光発電、蓄電池などの機能を備え、既存のライフラインがなくても使用できる移動式のトレーラーハウス「インフラゼロハウス」の実証実験が10月12日から12月末にかけて、全国の中心市街地で初めて、和歌山市の北ぶらくり丁商店街で行われる。
インフラゼロハウスは、無印良品の家などを展開する㈱MUJI HOUSEと、独立行政法人都市再生機構(UR都市機構)による共同事業。発電・蓄電、水循環など、災害時の生活対応にも有効な環境配慮機能を持つ。同機構は2021年から同市と「新しいまちづくりの推進に関する基本協定書」を結んで協働していることから、同市が初の実証実験の実施場所に決まった。
実証実験では、北ぶらくり丁の一角にリビング棟とユーティリティ棟の2台を設置。平時、イベント時の両方に活用しながら、災害対応・環境配慮機能を検証する他、まちづくり活動に意欲のある人がポップアップショップなどのチャレンジの場として利用することで、商店街の魅力向上などにもつなげる。
北ぶらくり丁は今後、アーケードの撤去と道路整備の実施により、にぎわい空間としてのリニューアルを予定していることから、実証実験の結果を新たな空間整備やまちづくり活動への提案にも生かすとしている。
8月20日には、同機構西日本支社の高原功支社長らが市役所を訪れ、尾花正啓市長に実証実験の概要を伝えた。
尾花市長は、災害対応機能や平時のトレーラハウスとしての活用などの説明を受け、「平時に使えないともったいない。(平時、災害時と)地方の活性化にもトリプルで貢献していただける」と期待を寄せた。
高原支社長は実証実験について、「パッケージとして全体を使用するだけでなく、(インフラゼロハウスが持つ)要素技術の一部でも使える展開にもつながる。事業者との新しい関係もできればと思っている」と話した。