早めの点灯など啓発 秋の全国交通安全運動

街頭活動に向かうパトカー
街頭活動に向かうパトカー

秋の全国交通安全運動(21~30日)がスタートした。これに先立って19日には和歌山市栗栖の和歌山東署で出発式が行われ、交通課をはじめ地域課、刑事課、生活安全課、警備課の署員30人がパトカー、事故処理車、捜査用覆面パトカー15台に分かれて乗車し、市内へ出発。赤色灯を点灯させてパトロールし、主要幹線道路での警戒など街頭活動を行った。

式では、同署の永井泰文署長が「この時期は日没がだんだん早くなり、交通事故が多発する傾向にある。東署全体を挙げて事故の防止活動を行う。1件でも痛ましい事故をなくし、管内住民の不安の解消に努めてほしい」と訓示を述べた。その後、松浦友範交通課長による出発申告が行われ、署員らは街頭活動に向かった。

運動期間には、歩行者の安全な道路横断方法等の実践と反射材用品や明るい目立つ色の衣服等の着用促進▽ながらスマホや飲酒運転等の根絶と夕暮れ時の早めのライト点灯やハイビームの活用促進▽自転車・特定小型原動機付自転車の交通ルールの理解・遵守の徹底とヘルメットの着用促進――の3点に重点を置いて啓発。期間中は県内各地で市町村・警察による街頭啓発やパトロール、交通安全指導などが行われ、県民に交通ルールの遵守や正しい交通マナーの実践などを促す。

松浦交通課長は三つの重点項目のうち、特に夕暮れ時に注意が必要だと言い「暗くなってくると歩行者などの交通事故が多く発生する。車を運転する方は今まで以上に道路の近くに歩行者などがいないか安全確認をしてほしい。また、歩行者の方は今まで以上に車から気づいてもらいにくいことを認識し、反射材やライトの活用をお願いします」と呼びかけた。