乳がんの早期発見へ 19日、日曜検診利用呼びかけ

定期検診を呼びかける櫻井院長㊧と真知さん
定期検診を呼びかける櫻井院長㊧と真知さん

10月は乳がん月間。子育てや介護、仕事などで多忙な平日を過ごす女性に乳がん検診を受けてもらいたいと、和歌山市三葛の「さくらい乳腺外科クリニック」は19日の日曜に、乳がん検診「ジャパン・マンモグラフィー・サンデー」を実施する。同院の櫻井照久院長は「セルフチェックも大切だが、専門医での検診が早期発見への近道。早く見つかればほとんど治る病気なので、毎年受診してほしい」と呼びかけている。

乳がんの早期発見を目的に、日本乳がんピンクリボン運動を推進するNPO法人J・POSHが呼びかけ、全国の賛同医療機関で毎年10月の第3日曜日に行われている。本紙エリアの賛同機関は同院の他、中江病院(同市船所)、はた乳腺クリニック(岩出市川尻)。

櫻井院長によると、乳がんは女性のがんの中で最も多く、20代後半~80代と幅広い年代で発症し、9人に1人がかかるとされるという。同院では年間約4000人のマンモグラフィー検査を行い、100人ほどの罹患が見つかっている。櫻井院長は「乳がんといっても脇や腹まで範囲が広く、中には見つけにくい場所もある。痛みの有無など個人差があるので、自己判断するのではなく受診が大切です」と話す。

同院は日本乳癌(がん)学会の認定を受けた県内初の乳腺専門クリニック。同学会専門医の櫻井院長がエコー検査を、認定女性技師の櫻井真知さんがマンモグラフィーを担当し、検査後すぐに結果が分かる。

市町村の検診にも適応し、和歌山市民の場合、自己負担金は40~69歳が2000円、70歳以上は1000円。同市無料クーポンや岩出市、紀の川市、有田市民の住民検診にも対応できる(対象年齢の条件あり)。

認定技師の真知さんは「痛みを感じにくい最先端のマンモグラフィー装置なので『楽に終わった』との声を頂きます。少しでも違和感のある人はもちろん年齢に関係なく気軽に受けてみてください」と呼びかけている。

19日は午前9時から正午まで。予約制で定員30人。

申し込みは同院(℡073・448・3366)。