万博一の盛り上がりに HYDEライブ1万5000人熱狂

ゲストの玉置さん㊨と共に歌うHYDEさん(田中和子撮影、県提供)
ゲストの玉置さん㊨と共に歌うHYDEさん(田中和子撮影、県提供)

大阪・関西万博での和歌山県のイベントの最後となる「和歌山DAY」夜の部は3日、和歌山市出身のロックミュージシャン・HYDEさんのスペシャルライブをEXPOアリーナ「Matsuri」で開き、詰めかけた約1万5000人が激しい音楽に熱狂した。ライブ中には花火も上がり、盛大にフィナーレを飾った。

アリーナは午前から一般開放され、HYDEさんとミャクミャクのコラボグッズや和歌山物産の販売、観光PR、展示などが実施され、チケットを持っていない人も楽しめた。

HYDEさんは「L'Arc~en~Ciel(ラルクアンシエル)」のボーカルとして活動する一方、ソロアーティストとしても世界で活躍。同市ふるさと観光大使を2019~21年に務め、23年からはオーストリアの観光大使に就任している。

アリーナでは、HYDEさん監修のお酒「ANTIN」やミカンジュースの販売もあり、和歌山の魅力をPR。世界農業遺産に認定された「有田・下津地域の石積み階段園みかんシステム」をモチーフにしたフォトスポットでは、ファンがグッズを並べたり、ポーズをとったりと撮影を楽しんだ。

東京都から来た米山由夏さん(29)と安村清華さん(29)は「きょうのために必死で仕事を終わらせ午前6時の新幹線で来た。万博も初めてなのでいろいろ楽しみたい」と話し、「HYDEさんの向上心がありチャレンジする姿勢が大好きで、尊敬している」と笑顔だった。

ライブが始まりステージにHYDEさんが登場すると、ファンの興奮は最高潮に。力強い歌声を聞かせ、会場は熱気に包まれた。HYDEさんは手首にミャクミャクグッズを着け、「万博の中で一番盛り上がろう」と宣言。「つれもていこらよ(一緒に行こう)」、「きょう、じてこ(自転車)で来た人」などと和歌山弁で話しかけて愛嬌をみせる場面もあり、ファンを喜ばせた。

実家がHYDEさんの近所という同市出身のアーティスト玉置成実さんもゲストで登場。和歌山のおすすめスポットや食べ物を紹介するなどし、「GLAMOROUS SKY」を2人で歌った。

ライブ中、万博終盤の会場で連夜行われている花火がステージ上空を彩り、ファンと一緒に鑑賞を楽しむ時間もあった。最後は、ラルクアンシエルを代表する曲「HONEY」を熱唱。HYDEさんは「大阪万博万歳!」「おおきに」と言い放ち、ステージを後にした。

「有田・下津地域の石積み階段園みかんシステム」のフォトスポットで撮影するファン
「有田・下津地域の石積み階段園みかんシステム」のフォトスポットで撮影するファン