徳川頼宣公を偲んで 和歌山城の天守閣で催し


開催のきっかけとなった頼宣公の肖像画と福勝寺の浦住職
開催のきっかけとなった頼宣公の肖像画と福勝寺の浦住職

紀州徳川家の初代藩主、徳川頼宣の祈祷寺として知られる和歌山県海南市下津の福勝寺と和歌山市有田屋町の光明院は、9日午後6時から、和歌山城天守閣で頼宣を偲び平和を願うイベント「和歌山に生きる光」を開く。

頼宣公の肖像展示や演舞の他、作曲家の松尾泰伸さんの演奏会などがある。小雨決行。

福勝寺の信者が、漆喰(しっくい)でコテを使用して制作した頼宣の肖像画を同寺に寄付したことがきっかけで、浦弘晴住職が「初代藩主の頼宣公を天守閣へ連れて行ってあげたい」と思い企画された。

イベントは、天守閣を貸し切って行われる。天守閣3階に同肖像画と、光明院に伝わる肖像画を展示。2階では午後7時半から8時半まで、海南市出身の作曲家、松尾泰伸さんによるシンセサイザーの演奏会が開かれる。

1階と回廊には和歌山で活躍する作家ら23組の陶芸やイラストなどの作品が並び、展示や販売が行われる(午後7~9時)。

午後6時から中庭では、殺陣や歌、獅子舞など9組の演舞やパフォーマンスを予定している。浦住職は「皆さんで平和に感謝し、頼宣公を偲ぶ会にしたい。長く続けていければ」と話している。

入場料は大人500円、小中学生は250円。県庁裏の県営相撲競技場の隣に位置する雄湊公園が無料駐車場となる。荒天の場合の開催有無は福勝寺のインスタグラムで確認を。問い合わせも同じ。