和歌山武道館連覇 ビッグホエール杯全国少年剣道低学年

和歌山市手平の和歌山ビッグホエールで先月末に開かれた「第10回和歌山ビッグホエール杯全国選抜少年剣道錬成大会」(県スポーツ振興財団主催)で、和歌山武道館剣道錬成クラブAが低学年の部で優勝した。同クラブは昨年に続き、低学年で大会2年連続優勝を果たした。
大会には23府県から低学年の部113チーム、高学年の部137チームが集まり、約1500人が出場した。試合は5人1チームの団体戦で、トーナメント方式の2分3本勝負。
同クラブは優勝まで6試合を戦い、そのうち2試合は勝敗がつかず、代表戦が行われる厳しい戦いとなった。
昨年も同大会に出場し、今回大将を務めた吉田真和士(まなと)選手(10)は「(決勝の)相手は全国でも強いチームだったけど、先に戦ってくれた仲間に恩返しするために最後は自分が絶対勝つ、という強い気持ちで挑んだ。優勝した時は言葉にできないくらいうれしかった。来年は5年生になるので6年生の先輩もいるけれど、また大会に出て勝ちたい」と力強く語った。
同クラブの西山直人代表は「関東や九州の強豪チームが集まるレベルの高い大会なので、優勝は信じられなかった。個人の力以上のものが発揮された気がします。今後もご両親に感謝を忘れず、高学年になっても優勝を狙えるように稽古に励んでほしい。目先の勝利だけにとらわれず、基本の所作、振る舞いを大切に、正しい剣道をするよう指導したい」と話していた。
高学年の部は東広島剣道クラブ(広島県)が優勝。県勢では梅花剣道友の会(みなべ町)と七彩剣の会A(有田市)がともに高学年の部で敢闘賞を受賞した。
優勝した同クラブの低学年の部の選手は次の皆さん。
先鋒=赤井結愛▽次鋒=谷口加夏▽中堅=久世隼大▽副将=筒井澄香▽大将=吉田真和士