和大留学生に炊飯器 和歌山キワニスクラブが贈る

寄贈式の参加者ら
寄贈式の参加者ら

未来を担う子どもたちのために活動する奉仕団体・和歌山キワニスクラブ(和歌山市湊通丁北、小池康之会長)は14日、留学生支援活動の一環として、和歌山大学(同市栄谷、本山貢学長)に炊飯器12台を寄贈した。3合炊きが11台と、5・5合炊きが1台で随時、必要とする留学生に貸し出される。

同クラブは2006年から同大の留学生用に貸し出し用自転車を寄贈してきた。近年は宿舎で必要とされる生活物品の電子レンジなどを贈っている。同大への寄贈は18回目。

この日、小池会長らが同大学を訪れ、国際交流担当理事の野村孝徳副学長に目録を手渡した。小池会長は「留学生たちは自分の目で日本を見たいと来てくれている。日本の精神文化や日本にしかないものをしっかり見て掘り下げ、母国でも広めてもらいたい。その生活の一助になれば」と話した。

同大には現在176人の留学生が在籍しており、この日は10月から同大に通う韓国、中国、タイ、マダガスカル、ポーランドなどからの留学生7人が出席した。韓国から留学し、地理・教育を専門に学ぶイ・ソンヒョンさん(24)は「たくさん料理を作って自分の料理の実力を上げたい。地理に興味があるので、休みの日はいろいろな所へ旅をしてみたい」と笑顔だった。

同クラブ会員と留学生の意見交換もあり、日本で学びたいことや生活で不便を感じること、今後の進路について話が上がった。留学生からは「日本車に興味がある」「ごみの分別が難しい」「環境がきれいで住みやすい」などの意見が聞かれた。