南葵音楽文庫学ぼう 100年記念の講演や演奏
紀州徳川家16代当主・徳川頼貞が、西洋音楽資料コレクションを収めた南葵音楽図書館を開設してことしで100年を迎えるのを記念し、講演や演奏を行うイベント「南葵100年!の集い~今にいきる世界的音楽遺産」が11月3日午前10時~正午、和歌山市西高松の県立図書館2階メディア・アート・ホールで開かれる。南葵音楽文庫普及会(宮下直子会長)が主催。
頼貞が収集したコレクションは、父・頼倫が設立した私立図書館「南葵文庫」に音楽部として加えられ、後に南葵音楽図書館となった。現在は「南葵音楽文庫」として読売日本交響楽団が所有し、2016年に県に寄託されて来年で10年の節目を迎える。
イベントは3部構成。第1部は、南葵音楽文庫研究員、慶応義塾大学名誉教授の美山良夫さんの講演「南葵音楽文庫の魅力を語る」。頼倫、頼貞の徳川二代の和歌山への思い、文化への貢献、「南葵」に込めた願い、音楽コレクションのすごみ、生かす道と楽しみ方について話す。
第2部は美山さんらによるパネルディスカッション。第3部は記念演奏で、南葵文庫の公開披露式のために委嘱された「祝南葵文庫開庫歌」のオリジナル版演奏に加え、県出身の作曲家・冷水乃栄流さん編曲によるピアノソロ版を宮下会長が初披露する。
参加無料。詳しくは南葵音楽文庫普及会のフェイスブックに掲載している。
同日開催のイベントとして、紀州徳川家の菩提寺・長保寺(海南市下津町上)で午後2時から法要「長保寺十夜会」、3時から瑞樹比美香さん(ソプラノ)、香川紀恵さん(ピアノ)による奉納演奏が行われる。参加無料。


