七五三の思い出を 和歌山キワニスが支援

未来を担う子どもたちのために奉仕活動をする和歌山キワニスクラブ(小池康之会長)は27日、和歌山市内の児童養護施設こばと学園と虎伏学園の子ども2人に、七五三の着付け支援をした。
さまざまな事情で家族と暮らすことができない子どもたちに伝統文化の七五三を経験してもらい、思い出をつくってほしいと実施しており、今回で7回目。これまでに27人の七五三を支援している。
着付けは同市六十谷の美容室「ヘアーアンジェリック」のオーナーで同クラブ元会員の井内紀子さんの協力の下、同店で実施。井内さんがヘアーと着付けを担当し、6歳の女の子には「着物は赤とピンクどっちがいい?」「ミニーマウス好きやったら、ミニーちゃんみたいなヘアにしようか」などと好みを聞きながら、着付けた。女の子は「くるくるの髪がいい」「楽しみにしててほしいから、先生隠れといて」などと時折、笑顔で話していた。
晴れ着に身を包んだ笑顔の子どもたちに小池会長が、千歳あめが入ったお菓子セットを手渡した。女の子は「初めてこんな靴を履いた。お菓子を早く食べたい」と緊張した様子を見せながらも、はにかんで話した。
担当した青少年教育委員会の前川一平委員長は「子どもが見せてくれた元気と笑顔がやりがい。大人に信頼を持ってもらい、夢を持って社会に出てもらうためにこれからも続けていきたい」と話していた。


