日本拳法全国大会で3位 海南拳友会の9人

全国大会3位の皆さん
全国大会3位の皆さん

日本拳法海南拳友会(古川晃義代表)のメンバー9人は、5日に大阪市で行われた全国大会の「日本拳法総合選手権大会」少年部でそれぞれ3位の成績を収めた。

日本拳法は日拳とも呼ばれ、面と胴、股当てなどの防具とグローブを着け、打撃技や投技、寝技を駆使して勝敗を競う武道。海南拳友会は園児から中学3年生まで26人が通い、海南市と下津町で週に2回活動している。

同大会少年部には、各都道府県大会優勝や西日本少年大会(関西圏)3位以内入賞、推薦で選ばれた132人が出場。今回入賞したのは、通阪幸徠さん(中3)、梶本奈七さん(中3)、通阪紗來さん(中1)、坂本光望さん(小6)、梶本佳歩さん(小5)、通阪桜央さん(小4)、水越杏さん(小3)、通阪夏央さん(小2)、広瀬希羽さん(小1)。

通阪幸徠さんと梶本奈七さんは小学生の時から練習を共にし、うれしい時も悔しい時も互いにアドバイスし、練習相手となり士気を高め合ってきた。

通阪さんは前回、前々回と同じ相手に負け、「ことしこそは中学最後で全国優勝をかなえたい」と、柔軟性や体幹を強化し面蹴りを習得。頭で考えると動きが鈍くなると思い、体に動きを覚えさせるため同じことを繰り返して身に付け、迎えた今大会。またしても同じ相手に勝つことはできなかったが「試合までの努力はしてきたから後悔はない」と話し、高校でも日拳を続けるという。

胴を正面から蹴る突き蹴りを得意とする梶本さんは、昨年まで持ち味が発揮できず勝ちから遠のいていたが、中学3年になり「最後だ」との思いで、特技の突き蹴りで勝ちたいと練習を重ねた。

相手をよく見て蹴りのタイミングをつかむ練習を道場や自宅でも繰り返し、動画などで自分の試合も振り返り課題を乗り越えた。「練習を重ねると落ち着いて相手を見られるようになった」といい、得意な蹴りで1勝することができた。「勝った瞬間はうれしかった。最後の大会に向けて悔いのない練習をしてきたので3位の結果に悔いはない」と晴れやかだった。

他にも、前回大会で優勝した梶本佳歩さんは目標とされる立場となり、走りこみなど体力を向上させ挑んだが、今大会では3位に終わった。「手数が少なかった、次は楽しんで優勝したい。練習あるのみ」と意気込む。

小学1年生で大舞台を経験した広瀬希羽さんは、明るく負けず嫌いの性格で得意の突き蹴りを武器に挑んだ。「3位は悔しい。全国で優勝したい」と闘志を燃やす。

指導者の岡﨑光代さんは「心で負けてほしくない。11月の西日本大会に向けて練習に取り組んでいる。楽しんで一つでも多く戦ってほしい」と期待を寄せている。