名前は「GRAN天空」 南海電鉄の新観光列車

新観光列車「GRAN 天空」(南海電鉄提供)
新観光列車「GRAN 天空」(南海電鉄提供)

南海電気鉄道㈱は、本年度末に高野線で運行開始を予定している新観光列車の名称が「GRAN 天空(グランテンクウ)」に決まったと発表した。来年3月20日に運行を終える「天空」(橋本駅―極楽橋駅)に代わり、難波駅―極楽橋間を走る。地元食材を使った食事サービスを提供し、高野山の観光が一層楽しくなりそう。

同列車の名称は社内公募と利用客の投票で決定。6月の社内公募で857件、8月の一般投票で5498件の投票の結果、決めた。

「GRAN 天空」の名称には落ち着いた空間と心を込めたおもてなしで、利用客に穏やかな時間を過ごすことができる旅を届けたいとの思いが込められているという。

良質でホスピタリティあふれるサービスと四季折々に移ろう風景を通して、日常を離れた上質な空間で列車の旅そのものが特別な体験となるようにと、快適な座席とパノラマビューを楽しめる車窓などを設計。

外観デザインは深紅をベースにゴールドを基調とした装飾を施し、側面デザインは同社の社章(通称:羽車マーク)から着想を得た優美に羽根を広げるデザインで、旅の可能性を広げてほしいという願いを表現している。 

また、高野山に咲くシャクナゲなど沿線にゆかりのある植物をモチーフにした装飾を随所に施している。

現在の「天空」(2200系車両)は2009年7月3日に定期運行を開始。これまでの16年間で国内外の約43万人(25年8月末現在)を運んできた。定期運行終了後は、旅行会社などを通じた団体専用列車として当面の間、不定期で運行する。

「GRAN 天空」の運行情報や車両・サービスに関する情報は特設サイトで確認できる。