人手不足解消を支援 和歌山商議所とタイミーが協定

協定書を手にする田中専務理事㊨、石橋執行役員
協定書を手にする田中専務理事㊨、石橋執行役員

和歌山商工会議所(竹田純久会頭)は18日、空き時間などで働けるスポットワークのマッチングサービス「タイミー」を提供する㈱タイミー(東京都、小川嶺代表取締役)と包括連携協定を締結した。同サービスの活用推進により、地域の中小企業の人手不足解消を支援する。

タイミーは「働きたい時間」と「働いてほしい時間」をマッチングするサービス。事業者は求めるスキルや来てほしい時間を設定し、労働者は働きたい仕事に申し込むだけで、履歴書や面接なしですぐに働いて報酬を受け取れる。

同社によると、7月時点の導入事業者は約20万社、利用者は約1190万人に達し、県内でも前年比で導入事業者、利用者とも約1・5倍に伸びている。

全業種で人手不足が深刻化、慢性化する中、協定によってタイミーの活用を推進することにより、企業にとってはまず短期的に人手を確保する手段が広がり、さらにはタイミーで出会った働き手の長期雇用につながることも期待される。

協定の締結式は和歌山市西汀丁の同会議所で行われ、同会議所の田中一壽専務理事、タイミーの石橋孝宜執行役員が出席した。

田中専務理事は「会員企業にタイミーをうまく使ってもらい、求職者のニーズに合う雇用環境をつくり、ウィンウィンにしていきたい」と期待し、石橋執行役員は「地域に眠っている労働力を掘り起こし、地元就職を促し、正社員の入り口として使ってもらいたい」と話した。