懐を豊かにする政治を 国民民主の玉木代表が来和

国民民主党の玉木雄一郎代表が23日、和歌山市を訪れた。JR和歌山駅前での街頭演説で「国民の懐を豊かにするのが政治の役割だ」と述べ、党が長く訴えてきたガソリン税暫定税率の廃止が年末に実現することを成果として強調。子育て世帯の負担軽減につながる「年少扶養控除」の復活などの政策実現に向け、支持を訴えた。
玉木代表は、衆参両院とも単独過半数を占める政党がなくなっている現状について、与党と野党の垣根が下がり、今後も政権を担う政党の組み換えが起こると指摘。どの党と組むかではなく、政策本位の姿勢が重要であり、「投票によって政策が変わる実感を国民に持ってもらいたい」として、ガソリン税暫定税率の廃止を実例に挙げた。
年少扶養控除は、16歳未満の子どもがいる場合に所得税・住民税の控除が認められていた制度で、2010年に廃止された。同党は開会中の臨時国会に同控除を復活させる法案を提出しており、玉木代表は実現に強い意欲を示した。
演説終了後、報道陣の取材に応じた玉木代表は、次期衆院選では全都道府県で小選挙区の少なくとも一つに公認候補を立てる必要があるとし、県内でも擁立を進めるとともに、地方議員の増加を目指す考えを話した。
同党はこの日、玉木代表が出席する党員・サポーター集会、候補者募集説明会も開いた。


