10年ぶり県赤十字大会 高円宮妃久子さまが出席

金色有功章を授与される高円宮妃久子さま
金色有功章を授与される高円宮妃久子さま

日本赤十字社和歌山県支部(支部長=宮﨑泉知事)は2日、県赤十字大会を和歌山市の和歌山城ホール大ホールで開き、同社名誉副総裁の高円宮妃久子さまが出席される中、災害救護や献血など赤十字の多岐にわたる活動に尽力している奉仕団員や有功会員ら関係者約1000人が集い、功労者への表彰などが行われた。

赤十字組織の充実や社業発展に向けて5年ごとに開いている大会で、コロナ禍の影響で10年ぶりの開催。ことしは県支部創立130周年、日赤和歌山医療センター創立120周年、県赤十字血液センター創立60周年にあたり、節目を記念する大会となった。

久子さまは式典での言葉で、赤十字運動の発展は出席者をはじめ一人ひとりの尽力の賜物であると感謝を寄せ、国内外の自然災害や武力紛争の地域で人道的な活動を続ける赤十字への期待はさらに高まっていくとし、「皆さまが本日の式典を契機に赤十字の理念に改めて思いをいたし、互いに手を携えてより一層充実した活動を進められることを期待するとともに、その精神が多くの人々に共有され、赤十字運動に参加する人々の輪がさらに広がっていくことを切に願う」と述べられた。

功労者の表彰などが行われた県赤十字大会
功労者の表彰などが行われた県赤十字大会

表彰では、金色有功章(26人・11社)と銀色有功章(14人・13社)の授与が久子さまから行われ、日本赤十字社社長感謝状(15人・16社・2団体)は清家篤社長から、支部長感謝状(15地区・63分区)は宮﨑知事から代表者に手渡された。

活動報告では、和歌山医療センター感染症内科部の小林謙一郎副部長が、3月に発生したミャンマー中部地震の過酷な被災地で行った、巡回診療の支援などの様子を紹介した。

来賓を代表し岩田弘彦県議会議長が祝辞を述べ、日本赤十字社の木谷聡一理事が、人道支援や医療の充実、献血の普及への決意を込めた大会宣言を行った。

和歌山市のピアニスト・宮井愛子さんが表彰時の演奏を担当し、式典後にもアトラクションとして演奏した。