前田、梅本さんに市長賞 障害の理解・啓発ポスター

ヘルプマーク部門の受賞者
ヘルプマーク部門の受賞者

障害の有無にかかわらず誰もが住み良い安心安全な社会づくりを目指し、和歌山市が募集した2025年度「障害の理解・啓発ポスターコンクール」の入賞作品が決まった。67作品の中から、最高賞の市長賞に、ヘルプマーク部門で市立和歌山高校の前田澪紀さん(17)、肢体障害者への配慮部門で同校の梅本菜友美さん(17)の作品が選ばれ、16日に市役所で表彰式が行われた。

ヘルプマークは、義足や人工関節の使用、内部障害や難病、妊娠初期の人など、外見からは分からないが、援助や配慮を必要としていることを周囲に知らせ、援助が受けやすくなるよう手助けするもの。

肢体障害者への配慮については、病気やけがなどにより、上肢や下肢、体幹の機能に障害があり、「立つ」「歩く」「字を書く」など、日常生活の中での動作が困難な人への物理的環境の整備や、代筆などのコミュニケーション、職場での配慮や理解が必要。ヘルプマークとともに、さらに広い周知が求められている。

同コンクールは、こうした障害に関する正しい理解を社会に啓発するため、17年度から実施。審査委員会により、各部門で市長賞1点、優秀賞2点(一般、中学生以下各1点)、特別賞1点を選んだ。

表彰式では、犬塚康司副市長から受賞者一人ひとりに賞状と作品をプリントした記念のマグカップが贈られた。

前田さんの作品は、中央に大きいヘルプマークと、その両端を持つ2人の手が描かれ、「援助が必要な人のサイン」とメッセージが添えられている。前田さんは「ヘルプマークの意味を知らない人も多いので、マークを強調しました。マークの意味や理解が多くの人に伝わってほしい」と話した。

梅本さんの作品は、教室に黄色い花畑が広がり、車いすを使用する生徒たちも一緒に机を並べて学ぶ様子が描かれ、「『自分だけ』に悩まないで。」とメッセージが添えられている。

梅本さんは、文字を写すのがしんどいことや、体温の維持が困難なためエアコンの温度を変えてほしいなど、肢体障害者の困り事や知られていないことを絵に込めたといい「ポスターで、知らないを知れるきっかけになれば」と話した。

肢体障害者への理解部門の受賞者
肢体障害者への理解部門の受賞者

市長賞の2人の作品は、障害啓発事業のポスターに採用され、市の小中学校や公共施設、障害福祉サービス関連機関などに配布する。

入賞作品は20日から、市役所東庁舎1階に展示される。

市長賞以外の入賞者は次の皆さん。

【ヘルプマーク部門】優秀賞・一般の部=立花香奈(16)▽同・中学生以下の部=広岡優茉(10)▽特別賞=中村壮之介(9)

【肢体障害者への配慮部門】優秀賞・一般の部=西原あん(16)▽同・中学生以下の部=前田咲歩(13)▽特別賞=森田みや子(18)