衆院選後半戦へ訴え熱く 和歌山1区7候補走る

8日投開票の衆院選は、選挙期間中唯一の日曜日を終え、後半戦へと折り返した。高市早苗首相の高支持率を背景に、全国的に自民党の優勢が伝えられ、和歌山1区も序盤は同様の情勢とみられる中、7人の候補者は懸命の訴えを続けている。
1区の立候補者は届け出順に、自民前職の山本大地候補(34)、参政党新人の林元政子候補(51)、共産党新人の前久候補(69)、中道改革連合新人の要友紀子候補(49)、国民民主党前職の林佑美候補(44)、日本維新の会新人の浦平美博候補(54)、政治団体「心の党」新人の正司武候補(75)の7人。
序盤情勢でリードと報じられた山本候補は、初当選時に当初の劣勢から僅差での逆転に至った経験から、陣営の引き締めを図る。党幹部の来県はないが、2区で共産新人の畑野良弘候補(65)と戦う無所属前職の世耕弘成候補(63)が個人演説会に駆け付けるなど、分裂していた県内保守層の融和を印象付ける場面が見られている。
林元陣営は、比例票の上積みにとどまらない「勝ちに行く選挙」と位置付ける。比例復活当選も視野に、応援に駆け付けた神谷宗弊代表は、比例名簿への登載を自ら林元氏に頼んだことを街頭演説で語った。陣営は、躍進した昨夏の参院選以上の支援の熱を感じる一方、候補乱立による票の分散に苦心もしている。
前候補は、候補乱立の中でも「自民・維新の政治と正面から対決できるのは共産党だけ」と立ち位置を明確にして戦いを展開する。過去に連携した立憲民主党が公明党と合流し、集団的自衛権の行使容認などの政策を掲げたため立候補。憲法を守り、国民生活を守る政策を前面に訴えている。
要候補は、立憲民主側が擁立を主導。前職らに及ばない知名度をアップさせようと、公示直前から公明出身の比例候補と合同で街頭演説を行い、公示後は泉健太・元立憲代表の応援を受けるなどしてきた。関係者は、県内の組織力で立憲を上回る公明の支持層にどこまで浸透させられるかが後半の戦いの鍵と見る。
林候補は2期連続当選した維新を離党し、国民民主に移っての戦い。前回は山本氏に肉薄したが、今回は維新支持層の一部が離れ、中道との競合により有力支援団体の連合和歌山が自主投票となるなど、分散する票のつなぎ止めに苦しんでいる。党は重点選挙区に位置付け、序盤から玉木雄一郎代表らがてこ入れする。
浦平候補は自民前職の山本氏がいる中での立候補。連立政権への評価を国民に問い、与党同士でも「本気でぶつかり合う」ことが重要であり、国民に約束した政策を守るには、自民に一人勝ちさせるべきではないとも訴える。林氏との戦いにより維新支持層の票は割れるが、吉村洋文代表の応援も受け、支持を訴える。
正司候補は街頭活動などは行わず、知人などへメールで政策を伝えている他、ユーチューブやSNSでの発信に取り組んでいる。「全てにおいて真実であること」を理念に掲げ、正義を貫く独立国家として、省庁再編などを目指すことを訴えている。

