あら川の桃を全国に 若手農家が東京でPR

和歌山県紀の川市のあら川の桃振興協議会に所属する若手農家グループ「わか桃会」(森利口梨乃部会長)は7日、東京都千代田区の県アンテナショップ「わかやま紀州館」で、特産の「あら川の桃」をPRする初の販売イベントを行う。女性初の部会長となった森利口さん(23)を筆頭に、40歳までの若手農家5人が、自慢の加工品を手に首都圏の消費者へ産地の魅力を直接伝える。
わか桃会は2021年、産地の維持とブランド力向上を目的に結成された。現在メンバーは森利口さんの他、上畑雅敬さん(37)、宮村康平さん(39)、髙野将史さん(30)、宮村大輔さん(40)の5人。同会はこれまで、SNSを活用したフォトコンテストや地元中学校での出前授業、生産者向けの勉強会を開催した他、消費者が産地を巡りやすいよう「直売所マップ」を作成するなど、現場に即した活動を続けてきた。
関西で絶大な知名度を誇る「あら川の桃」だが、メンバーは、関東では産地の歴史や品質、日本初のGI(地理的表示)保護制度に登録された価値が十分に浸透していないという課題を感じているという。
当日は、あら川の桃をぜいたくに使用した焼き菓子「桃山スティック」150個や、完熟の味わいを生かした桃ジュース100本を販売予定。メンバーが自ら店頭に立ち、桃づくりに対するの情熱を直接語りかける。ブランド力を高めることで農家の所得を向上させ、「稼げる農業」として次世代が憧れる産地を築くための第一歩にしたいという。
森利口部会長は「10年後、20年後もこのまちがすてきな状態で残っていてほしい。今ここに住んでいる子どもたちが、自分のまちを誇らしく思える未来をつくりたい」と話す。
メンバーは「ブランド力を上げ、若手農家から1000万円プレーヤーがどんどん出てくるようにしたい。それを聞きつけた若い人たちが『桃山で桃を作りたい』と言って集まってくる、そんな産地を維持していくのが目標」と思いを一つにしている。


