盲学校生がマッサージ 紀の川市で校外実習

和歌山県立和歌山盲学校(和歌山市府中)高等部理療科の生徒による校外臨床実習が17日、リサイクルステーション「紙の杜」などを運営する㈱はまだ(本社=紀の川市中井阪、濱田ひとみ代表取締役)で行われた。将来のあん摩マッサージ指圧師などを目指す生徒2人が、従業員約300人を抱える同社の現場で施術し、実践的な技術と対応力を学んだ。
今回の実習は、グループ企業である濱田紙販売㈱の濱田匡敏専務(40)が、以前から交流のあった同校から、従業員の健康管理を行う「ヘルスキーパー(企業内理療師)」の職域について説明を受けたことがきっかけで実現した。濱田専務は将来的な自社への導入に強い意欲を示している。
同校ではこれまで校内で地域の高齢者を対象に臨床実習を行うことがほとんどだったが、和歌山市外の企業に出向いての実習は初の試み。 この日は、保健理療科2年生の川西星成さん(20)と柴田凛々花さん(20)が参加。パソコン業務による肩凝りなどを訴える従業員に丁寧なマッサージを施した。
施術を受けた従業員は「整骨院と同じようにしっかりとした技術で、よく勉強されている」と感心した様子。
川西さんは「事務仕事の人はかなり凝っていた。将来は理療を教える先生になりたい」と話し、柴田さんは「若い人もデスクワークで凝っている。将来はヘルスキーパーなどの道も考えてみたい」と意気込みをみせた。
濱田専務は「障害者が最低賃金すらもらえないような現状を変えたい。しっかりとした対価を支払えるモデルをつくり、社内のヘルスキーパーとして彼らが地域の方と触れ合いながら楽しく働ける場を創出したい」と話していた。

