35年連続で下落 26年和歌山県内の地価公示

国土交通省は17日、和歌山県内9市14町、177地点の1月1日現在の地価を公示した。1平方㍍当たりの平均価格は全用途、住宅地、商業地ともに1992年から35年連続で下落したが、下落率は全用途が0・4%となり、4年連続の縮小。価格上昇地点は住宅地で減少、商業地で増加となり、平均変動率は和歌山市の商業地が4年連続で上昇、岩出市は住宅地、商業地ともに2年連続で上昇した。
用途別の平均価格は、住宅地4万1500円(111地点、平均変動率0・6%減)▽宅地見込み地1万2900円(1地点、0・8%増)▽商業地8万5600円(61地点、0・1%減)▽工業地2万4600円(4地点、1・0%増)――。平均変動率の全国順位は、住宅地が最下位の47位(前年46位タイ)で5年連続の最下位、商業地は39位(同39位)で、近畿2府4県ではいずれも昨年に続き最下位だった。
県内の住宅地は、価格上昇地点が23(前年25)に減少し、横ばい地点は17(同12)で、上昇地点があるのは14年連続。上昇したのは、和歌山市内を中心とする利便性に優れた地域や、津波被害想定区域外の高台などで、「岩出市金池字荒神151番19」は3年連続で価格が上昇し、今回の上昇率は1・3%で最も高かった。
市町村別の平均変動率をみると、上富田町が12年連続上昇の0・6%、岩出市が2年連続上昇の0・3%だった。
商業地は、価格上昇地点が26(前年25)、横ばい地点が6(同5)で、上昇地点があるのは13年連続となった。上昇地点の内訳は和歌山市が23地点、橋本市、岩出市、白浜町が各1地点。国道42号線沿いで大型店舗などが集中している「和歌山市紀三井寺字南前浜621番1」が3年連続で最も上昇率が高く、2・7%だった。
同市の平均変動率は0・8%で4年連続の上昇。岩出市が0・4%で2年連続の上昇となった。
最高価格地点は、住宅地は「和歌山市美園町2丁目80番」が10年連続トップの17万8000円(変動率1・1%)、商業地は「同市友田町5丁目50番外」が27年連続トップの46万円(同1・1%)だった。
県によると、県の平均変動率が全国平均を下回っている背景には、県内の人口減少や空き家率の高さ、国土軸から離れた半島に位置していること、南海トラフ地震の被害が懸念されることなどが考えられる。



