「しぶとい警察」手応え 野本県警本部長が離任会見

離任会見で話す野本県警本部長
離任会見で話す野本県警本部長

和歌山県警の野本靖之本部長は18日、離任を前に県警本部で記者会見を行い、2024年4月の着任から2年間の在任期間を振り返り、県民の協力に謝意を示すとともに、成果と課題を話した。

在任中の取り組みについては、防災面では、南海トラフ地震臨時情報の対応などを通じ、警戒が長く続く時の問題、避難の際の混乱などの課題を見つけることができたとし、能登半島地震の教訓と合わせ、県の防災対策を前進させる機会になったとした。

特殊詐欺対策では、ラッピングバスによる啓発、実際に発生した詐欺事件の手口の紹介などの情報発信の強化に努めたが、「『詐欺に強い和歌山』とまではいかなかった」と心残りも見せた。

着任時に掲げた、社会情勢の変化に対応できる「しぶとい警察」の確立については、IT活用による業務効率化や犯罪捜査へのサイバー関連技術の活用、当直支援の導入をはじめとするワークライフバランスの改善などにより、「一定の成果は出せた」と手応えを語った。

一方、在任中に発生した警察官の不祥事については、「警察への信頼は決して当たり前に存在するものではない」という認識を全職員が共有することが重要とし、「これからも県民の信頼に足る組織であるように努めてほしい」と述べた。

和歌山での生活の印象については、和歌浦の夕景や果物のおいしさを挙げ、「和歌山の良さはしばらく住んでみないと分かりにくいと感じた。ぜひ多くの人に知ってもらいたい」と話した。

野本氏は23日付で近畿管区警察局総務監察部長に就任する予定。