人身安全や地震対策に注力 壱岐県警本部長が着任

着任記者会見を行う壱岐県警本部長
着任記者会見を行う壱岐県警本部長

和歌山県警察本部長に3月23日付で着任した壱岐恭秀(いき・やすひで)氏(58)が30日、県警本部で記者会見を行い、県民の信頼に応える治安の維持、向上へ意欲を示した。

壱岐氏は宮崎県出身、岡山大学法学部卒、1992年に警察庁に入庁。茨城県警捜査第二課長、長崎県警警務部長、沖縄県警警務部長などを歴任し、直前には警察庁人身安全対策室長を務めた。

会見の冒頭、壱岐氏は「県の治安を担う警察の責任者として大変身の引き締まる思い」と述べ、県警の組織として、公平中立な職務遂行、情勢変化への柔軟な対応、県民の信頼獲得の3点を大切にするとした。

これまでの印象深い仕事の一つに、前職で携わったストーカー規制法の改正を挙げ、人身安全事案について「人の心を取り扱う困難さがあるので、被害者を守り切るための対処も常にアップデートしていかなければいけない」と強調。県内でも多数の相談が寄ある現状を踏まえ、関係機関との連携を強化する考えを示した。また、阪神・淡路大震災と東日本大震災の際、被災地の近接地域に勤務し、初動対応の困難さを経験したとし、南海トラフ地震の対策を「重要課題として色あせないように取り組む」と話した。

和歌山については特に高校野球の印象が強く、「1970年代の箕島高校の活躍、特に延長18回の試合は、子ども心に非常に記憶に残っている」と話し、熊野古道や高野山など、県内各地の歴史や精神文化にもふれていきたいとした。