高血圧ゼロのまち モデルタウンに和歌山市

和歌山市は4月30日、NPO法人日本高血圧学会(苅尾七臣理事長)が推進する「高血圧ゼロのまちモデルタウン」事業の承認を受け、市役所市長室で承認書の授与式が行われた。市は今後、同学会と連携し、市民の健康寿命延伸に向けて血圧に関する取り組みを強化する。
2023年度の国保特定健診データによると、市内で収縮期血圧が130以上の人の割合は、男性が54・4%で県内30市町村中ワースト10位、女性が49・0%で同14位。いずれも全国平均、県内平均よりも高くなっている。
高血圧は脳卒中や心臓病など重大な疾患につながる最大の危険因子とされており、平均寿命や健康寿命の延伸には、血圧管理と生活習慣の改善が重要。こうした背景を踏まえ、市は同モデルタウンへの参加を申請し、承認された。県内のモデルタウンは北山村、高野町に続いて3件目となった。
取り組み内容は、①血圧について学ぶ(情報発信)②自分の血圧を知る(血圧測定習慣の普及)③血圧をコントロールする(セルフケアの推進)――の3点。具体的には、市内8カ所のコミュニティセンターと市役所本庁舎への血圧計の設置、健康相談での尿中ナトリウム・カリウム比測定の実施などを進める。
授与式には同学会アドバイザーで県立医科大学名誉教授の有田幹雄氏、同学会員で同大前学長の宮下和久氏が出席し、尾花正啓市長に承認書を手渡した。
有田名誉教授は「高血圧は脳心血管系の合併症を起こす非常に怖い病気だが、比較的症状がないので軽視されている」と述べ、対策の必要性を強調。宮下前学長は「血圧を毎日測ってもらいたい。習慣が身に付けば意識も高くなり、健康の保持・増進に効果がある」と話した。
市は取り組みの一環として5月31日午前10時~午後5時、同市ふじと台のイオンモール和歌山1階サークルコートで啓発イベントを開く。血圧や血管年齢、体組成の測定、ベジチェック、栄養コーナーなどが体験でき、血管年齢測定・血圧測定・結果説明の3ブースを回った参加者には景品を用意している。
午後1時半からは南和歌山医療センターの橋爪俊和医師による講演「血圧はかろう!朝ルーティン推し1分」、3時からは日本健康運動指導士会県支部の川村護支部長による健康体操も行われる。

