スマート農業実装など連携 和大とJAわかやまが協定

協定書を手にする本山学長㊧と坂東組合長
協定書を手にする本山学長㊧と坂東組合長

和歌山大学(本山貢学長)と県農業協同組合(JAわかやま、坂東紀好代表理事組合長)は7日、農業振興や地域課題の解決を目的とした包括連携協定を締結した。学術的知見やネットワークを融合させ、スマート農業の社会実装や持続可能な地域社会への貢献を目指す。

両者は以前から、和大食農総合研究教育センターを通じてJAわかやまが寄付講義を行うなどの連携を継続。昨年4月に県内8農協が合併し、県全域のJAわかやまが発足したことを機に、和大側も4学部1学環の大学全体で連携を強化しようと、今回の協定締結が決まった。

協定に基づき両者は、農業や地域課題に関する共同研究・技術開発▽産学官連携による地域活性化・産業振興▽人材育成と教育活動の推進――などの分野で協力を進める。

協定調印式は和歌山市の県JAビルで行われ、本山学長と坂東組合長が協定書に署名。本山学長は式典で、和大の教員によるAI(人工知能)やロボティクスの技術研究などを例に、「スマート農業を支援できる力は備わっていると思っている。研究にとどまらず、現場に実装させていくことが一番の課題であり、JAわかやまの活動を支援していきたい」と意欲を示した。

坂東組合長は、人口減少や高齢化による厳しい現状を指摘した上で、「これまでの延長線上の解決策では難しい課題が山積している。和大と知識、知恵を出し合い、地域に新しい風を吹かせたい」と期待を寄せた。