自然治癒力引き出す再生医療 和歌山健診クリニック・キタデ

和歌山市七番丁の複合商業施設「モンティグレ」(ダイワロイネットホテル和歌山)2階の「和歌山 健診クリニック・キタデ」(木下貴裕施設長)では、治療の新たな選択肢として注目されている再生医療(PRP療法、脂肪由来幹細胞治療)が受けられます。再生医療とは傷んだ関節や組織に対して、患者自身の血液や脂肪などを使い、本来体が持つ「自然に治る力(自己治癒力)」を引き出す治療法。手術を希望しない人に選ばれることが多く、回復を早め、痛みを和らげることが期待されます。
同施設は御坊市財部の社会医療法人黎明会北出病院(重里政信院長)が運営する健診施設で、ことし1月にオープン。和歌山城を臨む同施設では人間ドックや企業健診などの健康診断、エイジングケアのための点滴療法などを行っています。
同施設で受けられる再生医療は「PRP療法(多血小板血漿療法)」と「脂肪由来幹細胞治療(ASC治療)」の2種類。前者は自己の血液に含まれる血小板の濃度を何倍にも高めた溶液を患部に注射する治療法で、疼痛軽減や炎症抑制、スポーツ選手が起こしやすい筋肉や靭帯損傷が改善するといいます。同施設ではPRP療法を改良した「HD‐PRP療法」を導入しており、よりしっかりとした回復をサポートします。所要時間は約1時間。
後者は少量の脂肪組織を採取。約5、6週間かけて組織内の幹細胞を培養し、患部へ注射します。高い抗炎症作用が期待され、関節内の環境を整えながら自然治癒力を高めます。患者自身の細胞を使うため、アレルギー反応などの副作用も起こりにくいといいます。どちらも注射のみで完結させる「打ちっぱなし」では効果が減少する可能性があるため、運動療法との併用が重要とのこと。治療対象は主にヒアルロン酸注射などで改善が乏しいものの、手術には至らない初期~中期の変形性膝関節症患者。完全に軟骨がすり減ると十分な効果が得られにくい可能性があるため、早めの受診が望ましいといいます。
再生医療外来を担当する同院整形外科(スポーツ整形)医長の阪田武志医師(62)は「患者さま一人ひとりに合った治療方針を決めていきます。再生医療は低侵襲で副作用も出にくい安全な治療法。悪くなり過ぎる前にご相談いただければ」と呼びかけています。
阪田医師の診察日は毎週木曜日。治療希望者は同施設へ電話(℡073・494・5550)で連絡する。受付時間は平日・土曜日の午前8時から午後5時まで。詳細は同施設のホームページを確認。問い合わせも同施設。



