濱口梧陵の精神を今に 広川や海南で劇団KCM公演

出演者の皆さん
出演者の皆さん

海南万葉の会(有本勝則会長)は28日と7月5日、和歌山県の海南市と広川町などで万葉ウオークと公演「稲むらに火を! 濱口梧陵ものがたり」を行う。1854年の安政南海地震の際に稲むらに火をつけて高台に住民を避難させ、津波から守った紀伊国広村(現在の和歌山県広川町)のヤマサ醤油7代目の濱口梧陵を取り上げる(写真は同会提供)。

梧陵は地震による津波の襲来を察知し、稲むらに火を放って村人を避難させたとされる。その後、津波に備えるとともに、困窮した人々に仕事をつくる目的で、私財を投じて堤防を築いた。

公演は「民のために生きる」を家訓とした梧陵の生き方に学ぼうと企画。近い将来、南海トラフ地震をはじめとする巨大地震が高い確率で起こるとされる中、常日頃から地震や津波への備えを持ってもらい、万葉を通して和歌山の素晴らしい歴史と自然を次世代に伝え、県内外へ発信することなどを目的に実施する。

劇団KCMによる公演「稲むらに火を! 濱口梧陵ものがたり」は28日午後2時から、梧陵の故郷の広川町民体育館、7月5日午後2時から、海南市の海南ノビノスで行う。

脚本・演出は東道さん。振り付け・構成はRi―yaさん。和歌山市の中学生歌手・木谷紳之介さんの歌唱もあり、広川チアリーダーズクラブ(6月28日のみ)、亀の川念仏踊り保存会が特別出演する。

どちらの日程も前売り入場券は1500円、学生1000円、当日券は2000円。

紀伊路を歩いて巡る

両日とも午前中には、公演に先立って万葉ウオークが行われる。

6月28日は「醤油発祥地・湯浅~梧陵の広村堤防へ」と題して開催。講師は山元晃さん、語り部は畑﨑祐基子さん。JR湯浅駅に午前9時半に集合(JR天王寺駅午前6時43分発紀州路快速―湯浅駅8時46分着が便利)。熊野古道・立石の道標~湯浅町~角長醤油蔵~養源~東濱口公園~いなむらの火の館~広村堤防~広八幡宮~広川町民体育館(公演)~湯浅駅(約8・4㌔)を巡る。

7月5日は「竈山神社~名草戸畔伝説をたずねて黒江の町へ」をテーマに実施。講師は馬場吉久さん(紀伊万葉ネットワーク副会長)、語り部は小野田真弓さん(熊野古道を世界遺産に登録するプロジェクト準備会運営委員代表)。

貴志川線竈山駅に午前9時に集合(JR和歌山駅午前8時42分発が便利)。竈山神社~吉原の中言神社~冬野名草神社~黒江の中言神社~万葉歌碑~海南ノビノス(公演)~海南駅(約10㌔)を巡る。

それぞれ参加費500円。

公演、ウオークの申し込みなどは同会の東(あずま)さん(℡090・2062・7778、メールkiga.michi.azuma@outlook.com)。