海南市から「平和大使」 中学生4人が広島へ

千羽鶴を手に平和大使の4人
千羽鶴を手に平和大使の4人

海南市は8月5、6の2日間、広島市で開かれる「第2回全国平和学習の集い」に、海南市内の中学生4人を平和大使として派遣する。同事業は昨年に引き続いての実施で、近畿地方の自治体からの派遣は同市が唯一となる。生徒たちは現地で被爆体験講話の聴講やグループディスカッションを行い、平和記念式典にも参列する。

同事業は、公益財団法人広島平和文化センターが主催。全国から集まった中学生を中心とする生徒が、平和学習を行う。2024年度までは「ヒロシマ青少年平和の集い」の名称で開催されていた。今回は全国14自治体から小中高生142人が参加する。

海南市の平和大使は全員中学2年生で海南中学校の神道大和さん、亀川中学校の妻木心郁さん、巽中学校の杉本悠輔さん、下津第一中学校の脇悠成さん。

生徒たちは初日、広島市内のホテルで開かれる集いで、原爆被害の概要説明や被爆体験講話を聞き、「平和を築く行動」をテーマとしたグループディスカッション「平和のメッセージ」に参加する。

2日目は平和記念式典に参列。海南市内の中学生が平和を祈り、作った千羽鶴を持参する。

21日に同市役所で結団式が行われ、神出政巳市長や西原孝幸教育長からの激励の言葉を受け、生徒たちが決意表明を行った。

神道さんは、1年生で平和について学んだことから「もっと知りたい」と、平和大使への参加を決意したといい「平和とは何か、交流を通じ答えを見つけたい。学んだことを学校の平和学習でみんなに伝えたい」と意気込み、妻木さんは「本当は戦争の何が怖いのか自分の目で確かめたい。しっかり見て、正しい情報を多くの人に伝えたい」と話した。

脇さんは「テレビや新聞で見る原爆ドームを実際に見て、被害や背景を学びたい。命の尊さや平和の大切さなど自分で感じたことを家族や友人に伝えたい」。杉本さんは「被害を受けても平和を発信するシンボルの原爆ドームや、被爆地から感じる空気感、他校生徒との交流、式典などを通じ、平和について考えたい」と話した。

神出市長は「平和大使として広島で学んだことを多くの人に伝え、平和の輪をさらに広げていっていただきたい」と言葉を贈った。