開校へ4者が連携強化 ゴードンストウン日本校

来年9月に和歌山市梅原に開校予定の英国名門インターナショナルスクールの日本校「ゴードンストウン・ジャパン・ウエスト校」の誘致に関する協定を結んでいる市や運営法人など4者による「パートナーシップ会議」の初会合が22日、市役所で開かれた。学校施設の整備状況などの情報を共有し、円滑な開校に向けて、今後も連携を強化していくことを確認した。

会議には、同校を設置・運営する学校法人OCCの根岸正州理事長、同校のナターシャ・デンジャーフィールド校長、資産保有者で学校施設を整備するサンヨーホームズ㈱の田中康典会長、ゴードンストウンとOCCのマッチングなどを行い、開校を支援している南海電気鉄道㈱の梶谷知志社長、尾花正啓市長が出席。在大阪英国総領事館の関係者も同席し、「教育を通じて和歌山と英国の新たなつながりが生まれることに大きな期待を寄せている」とのマイク・ブライス総領事のメッセージが披露された。
同校の教育内容についてデンジャーフィールド校長は、教室での座学にとどまらず、セーリング、登山などの課外活動や地域での奉仕活動を必修とし、これらを通して生徒が自分自身に向き合い、失敗を乗り越えていくことで自分を高める「人格教育」を重視していると強調。さらに「閉ざされた学校ではなく、地域社会に門戸を開き、さまざまな機会に皆さまに来ていただける学校にすることを約束したい」と述べ、和歌山大学との教育プログラムの連携などの話がすでに始まっていることも明らかにした。
根岸理事長は、同校では授業は基本的に英語で行い、課外活動を含めて専門資格を持つ教員が担当し、日本の学校よりも教員1人が見る生徒数が少なく、手厚い教育であることなどを説明し、募集開始は9月以降になると報告。人間教育の実績があるゴードンストウンの初の海外展開校として、日本の教育の良質な部分との融合を図り、「和歌山、日本から世界の教育を変えたい」と述べた。
さらに、英国本校で始まった課外活動など非認知能力の国際検定「エディンバラ公国際アワード」の活用を、日本の公立校などに広げる活動にも取り組むことを紹介した。
田中会長は学校施設の整備状況を説明し、校舎となる旧ノーリツ鋼機本社センター棟(12階建て)のフルリノベーションやグラウンドの整備工事にすでに着手し、開校当初は2棟を予定する学生寮の建設も近く始まることを報告。「全く計画通りで、遅れはない」と話した。
梶谷社長は、同校整備のために和歌山市に5億円の寄付をすでに行っていることを紹介。南海本線・和歌山大学前駅に、同校の最寄り駅と分かるように副駅名を付けることを検討し、多言語案内の整備なども進める考えを示した。
尾花市長は、同校の主要な進入路となる「梅原広場アクセス道路」(仮称)の整備を進め、来年8月の完成を予定していると説明。「国際的な教育拠点の誕生は、世界で活躍する人材の輩出や教育移住、さまざま交流を通じた地域活性化にもつながる」と期待を示し、「今後も4者で連携を密にし、より効果の大きいインターナショナルスクールの開校に向けて尽力いただきたい」と呼びかけた。


