智弁が3年連続V 耐久との熱戦制し甲子園へ

優勝を喜ぶ智弁和歌山の選手たち
優勝を喜ぶ智弁和歌山の選手たち
【決勝】
耐久
智弁和歌山 ×
〔耐〕野﨑―徳常〔智〕長井、久葉―山田▽本塁打=楠本(智)▽二塁打=長友(智)

第108回全国高校野球選手権和歌山大会は27日、和歌山市の紀三井寺公園野球場で決勝が行われ、智弁和歌山が耐久に4―3で勝利し、3年連続29回目となる甲子園出場を決めた。

決勝打を放った山田(8回裏)
決勝打を放った山田(8回裏)

智弁は1回から主導権を握った。長友が中越二塁打で出塁しチャンスメイク。続く荒井の中飛で一死三塁とすると、井本の投手ゴロの間に走者が生還し、1点を先制した。さらに2死から山田が左前安打で出塁すると、続く楠本がライトスタンドへたたき込む堂々の2点本塁打。智弁和歌山らしい強打でこの回3点を奪い、試合の流れを引き寄せた。

2回表に2点を返されたものの、先発の長井は崩れることなく要所を締めるピッチングを見せた。相手に反撃の隙を与えず、1点リードのまま中盤の緊迫した展開を支え続けた。

8回表、久葉に継投。四球と暴投で一死三塁から、耐久の中村がスクイズを決め、3―3の同点。その裏、2死走者なしから、井本、山田の連打と遊失策で井本が一気に本塁へ生還。勝ち越しとなる貴重な4点目を追加した。

9回表は久葉が走者を許すも、最後は気迫のこもった投球で相手打者を三振に打ち取り試合終了。

中谷仁監督は「しんどかったという感じ。厳しい展開だったが、全員が粘り強く戦い抜いてくれた。どの試合も負けてもおかしくない相手ばかりで、本当によく勝ち切ってくれたと思う。和歌山県代表として、一日でも長く甲子園で戦い抜くことを約束したい」と話した。

松本虎太郎主将は「この1年間、チーム全員で厳しい練習を乗り越えた。その成果をしっかり発揮し、優勝という最高の結果で終えることができて本当に良かった。甲子園でも智弁和歌山らしい野球をしたい」、山田凜虎捕手は「投手が自分の構えたところに投げ込んでくれたのでこの結果につながった。ことしは例年以上に強い思いがあったので、『絶対に勝ち切る』という気持ちを持って臨んだ。監督から『お前がしっかりすれば勝てる』と言われ続け、その言葉を信じて努力してきた結果が優勝につながった。思うようにいかないこともある中で、『絶対に跳ね返してやる』という強い気持ちで壁を乗り越えてきた経験を力に、甲子園でも日本一を目指したい」と意気込みを語った。