救援物資の輸送拠点に JAわかやまと県が協定

協定書を手にする坂東代表理事組合長㊧と宮﨑知事
協定書を手にする坂東代表理事組合長㊧と宮﨑知事

災害時に救援物資を円滑に被災市町村に届ける体制を強化するため、和歌山県と県農業協同組合(JAわかやま、坂東紀好代表理事組合長)は2日、災害協定を締結した。紀の川市井田にある同JAの農産物流通センターを、救援物資を受け入れて市町村に輸送を行う「県広域物資輸送拠点」の候補地に指定するなどの内容となっている。

県はこれまで、和歌山ビッグホエール(和歌山市)、田辺スポーツパーク(田辺市)など公共の体育館施設4カ所を同拠点としているが、能登半島地震を契機に行った既存施設の検証により、施設の構造上、大型車両の進入が困難、屋内に車両が入れないなど、大量の物資を受け入れ、運び出す拠点としては運用に課題があることが浮き彫りとなった。

そこで県は、元から物流センターとして整備されている民間施設に協力を求めることにし、同拠点を増やす取り組みを進めており、今回の同JAとの協定が第一弾となった。

JAわかやま農産物流通センターは、敷地面積3万1592平方㍍、建築面積1万88平方㍍の大型施設で、大型車両が進入できる構造となっており、フォークリフトなどの資機材も完備し、京奈和自動車道紀の川東インターチェンジから約3分と道路のアクセスも良い。

協定による連携協力項目は、同拠点の候補地指定の他、同センターが被災などにより使用が困難な場合には、県からの要請に基づいて代替施設の提供を検討すること、物資の搬出入に必要なフォークリフトなど資機材の提供などがある。また、状況に応じた任意の協力項目として、荷役作業に必要な人員の提供、同センターから市町村物資拠点などへの物資輸送も含んでいる。

協定締結式は県庁知事室で行われ、坂東代表理事組合長と宮﨑泉知事が協定書に署名した。

坂東代表理事組合長は「各地で災害が発生している。私たちは地域に根差した協同組合であり、地域の方々に支えられており、今回の協定ができたことはうれしい」と話し、宮﨑知事は「災害発生時には拠点として最適な施設ではないかと思う。円滑な輸送体制を組むことが大事であり、皆さんと連携を密にしながら、体制強化に努めていきたい」と述べた。